2016年5月17日火曜日

「今日、ここにいる子」をまっすぐに見ることの難しさ~映画『みんなの学校』上映会&パネルトーク(その①)

村田です。
昨日、5月15日は終日瀬戸へ。
午前は、新しい“場”のリフォームのお手伝い。
これはまた、別の日に。
感じたこと、覚えていられるかな…?














午後は、楽しみにしていた映画『みんなの学校』の
上映会&パネルトークに行ってきました。

またちょっと長くなるかも。
タイトルがこれでいいのか?
着地点も見えていないけど、忘れないうちに少しずつ。


主催は
特定非営利活動法人えとせとら。
主催者の一人、澤井君とは
一尾茂疋さん(自主学校瀬戸ツクルスクール校長・この日もパネルトーク登壇者)
が月1回、ツクルスクールで開催している、
アドラー心理学の読書会で知り合いました。

映画の上映会を主催する、と聞いて
私は昔
よく公民館とかで開催されていた
とても小規模な映画上映会を思い浮かべていたのですが
上映は午前・午後の2回、定員各300人と聞いて、
ビックリ!


この日、尾張瀬戸駅に着いて早々、迷子になり
「瀬戸蔵はどこですか?」と通りすがりの2名の男性に尋ねたら
無言で立ち去られて、3度ビックリ…。
多分、駅から激近なのに“迷ってる私”にビックリしたんだな。



私自身は2年次保育の時代。
年中から幼稚園に通い始めました。
春日井市の実家に年長になる直前に転居したら
私より2つ年下のおとなりさんの男の子と、
幼稚園の同級生の女の子に、
重度の脳性まひの障がいを持つ子がいました。

彼らとの関わりのスタートは、ここから。
おとなりさんとは、今も続いています。


さて、娘が3年前に入園した幼稚園。

初年度にまず感動したのは
1学期が終わる頃には
担任の先生達も、園バスの運転士さんも、事務の人も…
娘の顔と名前
だけでなく、私の顔も覚えてくれていたこと。
未就園児の兄弟がいる子は、
送り迎えに同伴したりしていると、
名札をつけていないのに、下の子の名前まで覚えていてくれていました。

園児の中には
他のクラスも含めて、私が知っているだけでも
母親が外国人で日本語が読めず、子供自身もまだ日本語が上手く話せない子
目がほとんど見えなくて、やや歩行が困難な子
園での生活にやや支障が出るような難病を抱えた子
場面緘黙症の子
が在園。

パネルトークでは、
こういう子を澤井君が「気になる子」って表現した所から話がスタートしました。


娘もそうだったけど
園児は素直。
「どうして、あの子だけいつも先生は“これは危ないからやらなくてもいいよ”とかいうの?」
「私だって、いつも先生のそばにいたいのに、あの子だけずるい!」
という子達も居たようですが
先生達はその都度、
子供達に納得いくまで根気よく説明したり、
子供同士で話し合いをさせたり、
つい“特別扱い”したように見えた時は、他の子の個々へのスキンシップを増やしたり
していたようでした。

園の先生達は
ほぼ毎日朝と夕方に短いミーティング、水曜日の夕方はやや長時間の会議。

年少の時は、1クラス20人に満たず、全園児を合わせて100人に満たなかったかと
思われる、こじんまりとした、アットホームな幼稚園。
2年目になった時、近くの園が閉園したことや2年次保育の希望者もあり、
娘のクラスだけでも一気に10名程増えて、全園児は150人越え。

でも
(小規模で保育室の数が少ないのが一番ネックになっていたかと思いますが)
保育士の数や、クラス数は増やしませんでした。

園児の人数が増えても、
園は1年目と変わらない対応ができるよう
*月に1回発行されるお便り(より読みやすいレイアウト、保護者が理解しやすいよう改善)
*行事の開催方法(観客である保護者がホールに収容できなくなったので、2部制に)
などなど…
日々のちょっとした書類のやり取りや会話などからも、伝わってきました。

娘が年中になって人数が急増した時に役員になって
幼稚園に頻繁に通ったから色々知る事ができた、という事もあるかも。



年長の最後の保護者会。
担任の先生から言われたのは
「○○ちゃんは、最初、挨拶も小声だし外遊びも遠慮がちだったけど
あと半年で卒園、という所でようやく園の生活にも慣れてきて
今は元気いっぱいです。
と、他の先生達も言っていましたよ!」
と。
特に目立つ子、ではない娘ですが
他の先生達も、ずっと見守り続けてくれていた事をしり、
本当にありがたく思いました。

娘に対し
“3年間関わってくださった先生達の真摯な想い”が、娘にも伝わっているのでしょう。
小学校に入った今でも、
金曜日の夕方や土曜になると、幼稚園の前を自転車で通りたがります。
私達が園の前に到着した時、誰かが気がつくと、
どの先生も、娘と一緒に過ごしたことがある園児たちも必ず声をかけてくれて
「ちょっとー!元気?」と、皆、話しかけてくれますが、
娘はニヤニヤしているだけ。
開園時間に間に合わず、門が締まっていたとしても
園の建物を見るだけで安心するようです。


今通っている小学校は1クラス増えただけ。
1クラスの人数は幼稚園の時と一緒。
いわゆる“特別支援学級”は2クラス。

まだそんなに小学校での生活について
娘はまだ多くは語らないし、
私も“娘を取り巻く環境や組織”について、まだ全然理解していないけど、
給食や勉強が始まり、
宿題が出るようになり、
娘はこの1カ月間で「幼稚園生活との違い」をひしひしと感じているんだな。


この映画に私が興味を持った理由の1つは
大阪の大空小学校。
“小学校と幼稚園”、という大きな違いはあるのは当然だけど
それを除外して、
娘の園生活や
私の園生活と、どこが違うのか?知りたいと思った事がきっかけでした。

つづく。


【参加者募集中の読書会】

■5月24日(火) 9:30~11:30@伏見(残席名) PART5(P141~)
 
■6月17日(金) 10:00~12:00@名古屋駅(残席名) PART3(P68~)

詳細は→コチラ


















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