昨日の記事の続きです。
瀬戸で開催された上演会。
私が映画で胸を打たれたのは
学校の教師、だけでなく
用務員のおじさん、
地域ボランティアや保護者…
生徒を支えるたくさんの大人達が一丸となり、
ひとりひとりが全力で、生徒たちと本気で向き合っていた所。
生徒たち同志の関わりも、真剣。
でも…
帰宅後、一人で映画の内容を振り返ってみると
「娘がいた幼稚園の先生方の“園児への関わり方”と、いろいろ共通点があるなあ。」
とも思いました。
なので、
“自分が持っているフィルターのくせ”にも気づきました。
舞台は大阪。
登場人物の言葉は関西弁。
もしも、
娘の幼稚園の先生(ほぼほぼ名古屋弁ですw)と園児たちが主人公だったら
私はこんなに感動しただろうか…?と。
木村先生のお人柄も手伝って、
ドキュメンタリーだけど、私にはちょっとドラマチックにみえた。
その上、
この映画のセリフが、
名古屋弁や標準語よりも、
力強く、やや非現実的に伝わってきたように思いました。
(がっつり関西人と付き合ったのは、留学時代のルームメイぐらい。
関西人の人との接点があまり多くないから、テレビ等から受ける影響も大きいと思います。)
映画上映後、
他の地域では、“木村先生の講演会”が開催される事が多いのですが
上映後に同じ会場で“パネルトーク”が開催されました。
木村先生だけでなく、
前述の
一尾茂さん(自主学校瀬戸ツクルスクール校長)
藤井奈保さん(瀬戸市教育委員会学校教育課・指導主事)
そして
澤井直樹さん(特定非営利活動法人えとせとら・放課後デイ・マチルダ担当)
という、
いろいろな立場の人のご意見を伺うことが出来たのが、良かったと思います。
映画の木村先生も素敵だったけど、
パネルトークでも、終始、
木村先生はテンポよく、面白いトークを展開。
例えば…
■映画は学校生活の日常のほんの一部分。
撮影カメラの小さなレンズで切り取っている世界は、ほんの一部分でしかないし
大空小学校は、普通の公立の小学校であるという事。
(おそらく、この映画でカットされた部分にはもっとたくさんコミュニケーションが重ねられているし、
もっと色々な出来事が起こっている、という事。
これまで映画を観た人や、大空小学校の周辺にも、色々な“物の見方”があるという事。)
■“診断名”というフィルター
医師が下した“診断名”にとらわれていると、
その子への治療法や対応の仕方がどんどん限定されていくの怖さ。
医療への信頼度の高さが、
子供とのコミュニケーションや対応へのフィルターになることもある。
子供自身にハンディーがあって上手くできない事があるのなら、周囲が関わり方を工夫し変えてみる。
診断で「大きな音がダメ。」と言われたから、といって、
別の静かな教室で、その子は一生ずーっとその場に一人きりで過ごす事はできますか?
■“気になる子”って、一体どんな子?
障がいがある子や不登校の子だけが“気になる子”ではなく
全校生徒、全員が先生にとっては“気になる子”。
なぜなら、体調、気分、環境など…1人1人、同じ子でも日々変化しているから。
“特に大きな問題がある訳ではない、目立たない子”だって、
もしも、ある朝、両親がケンカして母親が突然家出してしまったら、
その子はおそらく、両親の事が気にかかって、勉強が手に着かないかもしれない。
そうしたら、その日は周りが少し気にかけてあげる必要があるよね?
どうしたら、それができるのか?と言うと、
一人ひとりの子供達を日々、観察すること。
子供達本人はどう考えているのか?子供の言葉に耳を傾けること。
■「子供が“好き”って思える大人」ってどんな人?
最後まであきらめず、自分にとことん真剣に付き合ってくれる人。
子供は好きな大人にしか、本音を話そうとしない。
などなど…書ききれないほど、いっぱい。
(メモができずちょっと自信がないけど、こんな内容だったかと…(汗))
短い時間でしたが、
*そもそも、どうして木村元校長は、こういう学校運営を始めようと思ったのか?
*地域との連携はどうやって強化していったのか?
など、もっともっと“現場の裏話”を伺いたかったなあ。
きっと、そういう秘話が
木村先生の著書『「みんなの学校」が教えてくれたこと』
(画像は小学館HPからお借りしました。)
この本に書いてあるのかな?
と思われます。
これからも全国のあちこちで
上映会や木村先生の講演会が開催されるようです。
もし、ご興味がありましたら、
是非、木村先生の話を聞きにいってみてください!
→『みんなの学校』HP・上映会スケジュールはコチラです。
最後まで長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
【参加者募集中の読書会】
■5月24日(火) 9:30~11:30@伏見(残席2名) PART5(P141~)
■6月17日(金) 10:00~12:00@名古屋駅(残席2名) PART3(P68~)詳細は→コチラ。
我が家のアジサイ。
小さいけれど、昨日からつぼみが開き始めました♪
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