先日の柴田朋子さんのブログ
聞く力と、話す力、どっちが先か問題
記事も、FB上のコメントもとても興味深く
私も“ことば”について、久々に考えました。
私が今まで“伝えること”の難しさを感じたのは
これまでに何度もあります。
最初は、中国に留学したばかりの頃。
当時、私の留学先の留学生は
約100か国、たしか150名ぐらい。
そのほとんどが、
「母国で中国語を習わないで来た人。」
その内
「英語が全然分からない人。」が
約50名近く、いたでしょうか?
なので、留学してから
いきなり“共通言語なし”の人との会話することになるとは
思いもよりませんでした。
そして、
当然ながら、中国での授業は、ほぼ中国語オンリーで授業がスタートするのです。
同時期に留学していた日本人は約20名ほどいましたが、
中国に来てから「0からのスタート」の日本人学生は確か1~2名。
日本人は、中国でいきなり困らないように、ちょっとは予習してきたり、
中国語のテキストや辞書を持って留学。
私も大学で、3年半学んでからの留学でした。
その時の私は
①ボディーランゲージ、ジェスチャー、指さし
②イラスト(漢字がよめるの、日本人&中国人だけだから…)
③中国語の単語もそのまま伝えても、通じないから
出来るだけ、分かり易い言葉に置き換える。
不思議な事に
この困った状態は、それほど長く続かず…
3か月ほど経過したら
だんだん会話が成立するようになりました。
そして、1年もすると
いつの間にか「会話力」は追い越されていたりして(^_^;)。
この時に感じたのは、
*普段の日常会話で使われる単語は、それほど多くない。
*友達と会って話すのは発音や文法に、そんなにこだわらなくてもいい。
*“話す内容”が無いと、会話は続かない。
ということ。
会話に関しては、
「中国語でも、日本語でもポイントは変わらないな。」
と、当時の私は思ったより簡単だと思いました。
次は、大学に勤務してから。
学生がいかに集中して、自分の話を聞いてくれるか?
どうしたら、学生も教員も書類提出などの期限を守ってくれるか?
A4用紙1~2枚の「表現方法」に頭をひねる日々…。
“通知文書”をめぐり、
「えーっつ?!そう理解しちゃうの!」と
窓口で学生や教員に謝ったり、口論になったりしたことも数回。
今みたいに
「チラシの書き方」とか教えてくれる人、知らなかったからね…。
何度も失敗を繰り返しました(-_-)。
大学ではもう一つ。
中国との大学間協議の合間の食事会での
日中の教員の会話。
内容は、多岐にわたり、
とても興味深かったです。
でも、お互いの“専門分野”の話が白熱してくると
もはや、私の通訳も理解も追いつかず
置いてきぼり。
でも、当の本人たちは、なんとなーくお互いの話は通じていたり(笑)。
この時期は、
どちらかというと、伝えることが難しく感じました。
そして、今…
*こうしてブログで“自分の思い”を発信すること。
文章が短すぎても、ぶっきらぼうで冷淡になっちゃうし
長すぎても、分かりにくい。
一体、どんな風に伝わってるんだろう?
と、ドキドキ。
それから、
*年長、まもなく6歳になる娘との会話。
「それは、どういうこと?」
と、“日本語の単語の意味”を聞かれて、答えに困る事が増えてきました。
例えば
実父「○○さんに会ったら、よろしく伝えてね。」
私「うん。」
娘「○○さんによろしく、って伝えるのはなんで?よろしくって何?」
私達「…、な、なんでだろう???」
娘に説明しようとしても、上手く言えない。
何とかその場をしのいでも、本質をついていない感じ…。
中国語もしかり。
最近、全然読んでないし、普段使っていないから
1年に1度、中国人の友達と話してても「ドンピシャ!」な単語が出てこない。
私、ここ数年
「わかりやすく伝える」ことを意識するあまり
自分の語彙が増えていない。
HOW TO本、ブログ、絵本…
自分もつい“分かり易い文章”を選んで読んでいたことに、最近気づきました。
そこで
思い出したのが、
またまた柴田さんの記事。
わかり易さをだけを求めると、浅い人になる。
この記事を思い出し
「何とかせねば!」思っているのです。
トホホ…。
ちょっと、とりとめのない長文になってしまいましたが
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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